鍼灸整体治療院　上原屋のボソッ…

昔、読んだ本が何かで見たかは定かではないのですが、よく思いだす事があります。

木こりの方のお話なのですが、親方の弟子が木に初めて一人で登る時に、緊張した弟子に何も声を掛けないんですね。
周りの人は『一言なにかアドバイスをしてあげればいいのに…』っておもうわけです。

そうこうして、弟子が木に登り始めるんです。
緊張した顔で一生懸命登る弟子。
それをただ黙って見つめ続ける親方。
上まで登りきって作業を終えて下ってくる弟子がもうそろそろ地面だな。と思った時…
『気を付けろ！』と初めて親方が言葉を掛けたのです。

そう、弟子があと少しで地面だなと気を抜いた時に危険を察知した親方が声を掛けたのです。

最後の最後まで気を抜くなという教えを学んだ話でした。

私自身、前にも書いたかもしれませんが、学校を卒業した直後からしばらくは技術ばっかり求めていました…。

指名No.1をとり、いい気になり、向上心に対して気を抜いていました。
俺はこのままで、十分にすげぇんじゃないのか？

しかし、それは井の中の蛙でした。
今は一歩、一歩と足元を確かめながら、時に周りも眺めながらいます。
そう、あの時に聞く耳を持たなかった生意気な自分を反省しながら、後悔をするのではなく前を向いて♪